君のベッドで見る夢は
杉元伶一は「就職戦線異状なし」で少しばかりヒットして、小説を数冊とエッセイを2冊、マンガ原作をやった後で、書くのをやめてしまった「消えた作家」だ。だが、消すには惜しい才能があった。 この小説は、恋愛小説である。 主人公は、行きずりの病気の女性を介抱し、入院までさせてやるのだが、女性は感謝こそすれ、自分の本名すら言おうとしない。ヒロインは病院に入院しているだけで、特に動きはないし、放送作家である主人公も、探偵のような行動をごくたまにするだけだ。シャレた会話とヒロインの素性の謎解きだけで、最後まで引っ張った。 ヒットした「就職戦線異状なし」のキャラクターも登場する。
- 通販価格
- 1733 円
→ベッドの関連商品を見る